わたし(@ぱんちょ)は自分の話はあまりしないタイプですが、このサイトに訪れてくださった方にひととなりを少しでも知ってもらえればと思い、経験談の記事も書いてみることにしました。
山の天候は変わりやすいとはよく言ったもので、同じような人が出ないようにわたしの経験を教訓にしてもらえばと思います。
目次
富士山に登る前の準備
舞台となるのは、日本でも有数の山、富士山です。時期は5年ほどまえですかね。社会人2年目で富士山が世界遺産になる1年前だったことを覚えています。
当時の私は、社会人になりたてで1年に1つ大きなイベントをしようと自分ルールを作っていました。
1年目 | 中型免許取得、バイク買う |
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2年目 | 一人暮らし始める |
3年目 | 富士山登る |
なぜ富士山にしたのかは、今でも分かりません。日本に生まれたし、一度は登ってみるかくらいのノリだったと思います。
富士山に登ることに決めた私は、仲の良い友人Y君を巻き込んで、富士山に登る計画をたてました。
富士山には登るルートが4種類あります。普通に登ってもつまらないので、登りと下りは別のルートで行こうと提案します。
・吉田ルート(初心者向け)
メイン登山道・山小屋も多く初心者向けなのが特徴。
・富士宮ルート(最短ルート)
頂上への最短ルート。
・須走ルート(中・上級者向け)
登山者の約1割しかこのルートを使わないルート。砂が特徴。
・御殿場ルート(中・上級者向け)
最長ルート。須走ルートよりも登山者が少ない。
友人のY君もおおらかな性格の持ち主なので、いいね。と2つ返事でした。
行きは富士宮ルート、頂上でルート変更して帰りは須走ルートにしました。吉田ルートは初心者おすすめになっていたので、ひねくれ者の私の選択肢にはありませんでした。
当時14階で仕事をしていた私は、足腰を鍛えるために階段で通いました。
富士山登頂の当日
万全の準備をして、迎えた当日。昼飯を食べ御殿場駅からバスで富士5合目まで向かいます。バスに乗りましたが、同じ所をもう一周している気がします。
気ではなかったのです。私は適当な性格、Y君はのほほんな性格でざっとしか調べていなかったため。異なるバス乗り場から乗車、住宅街をぐるぐる回っていました。
出だしは順調ではありませんでしたが、2人とも高山病にもならず、無事予約していた8合目の山小屋に無事到着。
御来光をみるのに午前2時ごろに山小屋を出発します。山小屋は知らない人とぴったりくっついて寝る状態だったので、とても寝れる状態ではなかったです。
ただ山小屋で横たわっているだけでも、少しは疲労回復しました。結果的には高所に慣れて高山病にならなかったので、重要なことだと思いました。
真っ暗闇の中、登り始めます。みな御来光目当てなので、大名行列みたいになりながら登っていきます。
夏ですが頂上付近では雪も積もっていて、0℃ほどです。しっかり防寒対策をしないと後悔しますよ。
富士山山頂
8合目付近から登山を始めて、3時間程で頂上に到達します。7合目付近までは晴れていたのですが、8合目以降では、曇り時々雨の状態でした。
山頂の天気はというと風が凄まじく強い。霧が立ち込めていたので…。何も見えません!!
景色が全くみれないので写真を撮ることもせずに、友人と相談し早々に帰路に着こうという結論に至りました。滞在時間は15分とかそこらでした。
富士山にはお鉢巡りと呼ばれる。火口を一周する道があります。そのルートを経由して、今来た御殿場ルートから須走ルートへ移動します。
はい。その時に遭難しかけました。頂上付近は悪天候、正確に伝えるとホワイトアウト状態でして、2、3メートル先は何もみえない状態でした。
近くに行ってみると、すぐ右手は火口と危ない場面もありました。
私達と同じようにルート変更している人もいましたが、視界が悪いせいでどこ行ったのか、すぐに見失います。
1番ひどい時は立ってるのもやっとの暴風だったので、友人Y君と2人で仲良く1時間ほど体育座りをして、風とホワイトアウトが収まるのを待ってることもありました。結局、牛歩戦術で時間をかけながら進み難を逃れました。
ここで一旦待機だ。とあれほど真剣に言ったことは後にも先にもこの時が最後です。少しの判断ミスで、もしかしたらの状態になっていた可能性があります。
伝えたいこと
私の体験から伝えたい注意点です。
・無理して行動するなということ。
・山の天気は変わりやすい。
・危ないと思ったら予定も変更しろ。
・山を舐めるな。
・準備は怠るな。
山頂に到着して、何も見れないこともあり少しガッカリしていました。せっかくだからという思いもあり、コース変更しましたが、山頂に登った時点で暴風だったので、その時点でお鉢巡りは諦めて来たルートで帰るのが正解でした。
7合目付近までは快晴でしたが、8合目から一気に風が強くなってきます。山の天気は変わりやすいので、防寒対策は必須です。絶対に怠らないようにしてください。自然の力は偉大だと身をもって感じました。
ホワイトアウトのあの状況では、人間ではなすすべがありません。山を舐めないで、格好準備をしましょう。
まとめ
色々、トラブルがあった富士山登頂ですが、5年ほど経った今でも鮮明に覚えているほど、印象深いイベントになりました。
おおらかな友人のY君も懲りたのかもう富士山登頂はいいや。と言わせるほどでした。